エブシリングエブリウェアオール・アット・ワンスが
アカデミー賞を受賞する直前に、友達と見に行ってきました。


こちらはネタバレなし率直な感想漫画です。


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すごい勢いのある映画だった。
あの映画の世界観に入り込めれば
最高にイカしたエンターテイメント映画として楽しめたと思うんですが
私は乗り切れなかったのでずっと置いてけぼり感を感じてしまいました。
あれは俯瞰で見ちゃだめな映画なんですよ。あの世界に入り込まないと・・・。

あと、現在字幕でしか上映されてないんですけど
英語が分かる人、もしくは日本語吹き替えで見れたら
面白さが格段にあがるんじゃないかなって思いました。

冒頭、主人公ファミリーの中国語が混じったカタコト英語の会話から始まるんですけど
私はそこから
「中国語・・・?ん、今英語だったな。字幕ではそのへん伝わらないな~!!!」
という点ですごくひっかかったんですよね。ここが日本語吹き替えだったら
「ワタシ!忙しい言ってるヨ!~~~急に中国語(早口まくしたて)~~~」
ってかんじのコミカルなシーンだったんだろうな~~~!って感じました。



見た直後は「ナニモワカラナイ」ってなったんですが
一晩じっくり考えて、トンチキハイテンション映画の中にもメッセージ性が込められていたなと思うところもあったので以下ネタバレありで感想を書いていこうと思います。

ちなみにこの映画に関しては
ネタバレを見てから観に行ってもなんら問題ないと思っています。

衝撃の真実とか大どんでん返しとかないので。


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さてさて、ここからネタバレ考慮しない感想つらつら語っていきます。

この映画本当に入り込めるかどうかなんですよね。

ペットのわんちゃんを武器として投げて来たり(※投げられるのはぬいぐるみ)
両手にディルド(おとなのおもちゃ的なものです)装備してたり
尻穴にオブジェつっこんで下半身丸出しで戦ってきたりするんですけど

入り込めれば楽しいと思えるし
入り込めなければただただ「私は今何を見せられてんのだ?」って思う的なね・・・。



その中でも夫婦や親子の関係についてしっかり書かれてたのは良かったです。

年頃になって思い通りにならない娘へのジレンマとか
女同士でついついトゲトゲした物言いになってしまう母と娘の関係とかわかるなあというかんじでした。
冒頭の、車に乗り込む娘を呼び止めて、何言おうかためらったあとに「太りすぎよ」って言葉を浴びせてしまうシーンとかギクシャクしちゃう母娘の雰囲気がとても出てた。


夫に対しても、頼りなくて優しいだけの男だと尻にひいて小ばかにしてて、しかも夫を選ばなかった世界の自分は大成功してて、今の自分が冴えない人生を送っているのは夫のせいだと思ちゃうエヴリン(主人公)が、最後には夫の「優しさ」を最大の武器にして戦っていくところは胸が熱かったですね。(いや・・・胸が熱かったと書きましたがそのへん眠気がマックスになりちょっとうつらうつらしてました)

大成功してすべてを手に入れた世界線のエヴリンの元を夫が去ってしまったところとか、同性愛者である娘を理解しようとしなかったけど違う世界線のエヴリンは税金女と恋人関係だったところとか物語の良いスパイスになってるかんじがしました。(税金女と恋人関係だった世界線は手がウィンナーであるということはここでは考えないものとする)(これ読んでいる人、何言ってんの?ってかんじですよね?私もそう思います。指先からチーズも出ます))

あ、あとあの目のシールなんなの?????
最初に夫がお客さんの荷物にユーモアで貼ってたあのシールにエヴリンはイラッとしてたけど、最後は夫の優しさパワーに接続したから身体から目のシール飛び出してきてついでにおでこにも貼ったってかんじ???なにもわからない・・・なにも・・・。



ついでにベーグルに関しても「なんでベーグルなの????」って最後まで分からず「なんで」って思いながら劇場を後にしたんですが、のちにTwitterの叡智により「エヴリシングベーグル」というゴマとかオニオンフレークとかいろいろ乗った種類のベーグルがあるということを知って「なるほど!」ってなりました。

なるほど・・・ってなったんですけど


「言ってよ!!!!!!!」


知らんやん~~~!!!!せめて冒頭の朝食食べるシーンでそのベーグル出して娘がそれについて何か一言たわいもない言葉を言うだけでもさ~、いざベーグル出てきた時に「あそこからの伏線か!」ってなるやん~~~~!!!!「はいはい、ここでエヴリシングベーグルね」って納得できるやん!!
いや、アメリカの人々からしたらエヴリシングベーグルというものは改めて言うまでもないほどのポピュラーな食べ物なのかもしれないですけど。


エブエブ、ほんとそこかしこに「ぶっちぎっていくから振り落とされんなよ!!!」みたいな空気を感じました。見る手側に対する細やかな配慮はないのでちゃんと最後まで振り落とされなかった者はしっかり楽しめる映画と言いますか。
そういう意味で、どんな作品でも見る側の人間の知識量って大事なんだろうなって改めて思いましたね。いろんな物事を知っていれば知っているだけ楽しめる幅って広がるんだなぁ。
来世は絶対英語が分かる人間になりたいです(今世を捨てるな)


エブエブ、総括すると
「考えるな!感じろ!」という勢いに乗ったカンフーコメディ映画!お下品なギャグもあるけどその中の根底には家族への愛がしっかりと織り交ざっている・・・・つまりはクレヨンしんちゃんでした。

嵐を呼ぶ!爆裂エブエブオールアットワンス!ってかんじ。



私がアカデミー賞を選ぶなら
主演男優賞も作品賞も監督賞も全部RRRに入れたいですけど


エブエブについては、日本語吹き替えが上映されることになったらもう一度
見たいな、という気持ちにはなっています。


気になった方は(このプレゼンで伝わるかすこぶる謎ですけど)ぜひ劇場でアカデミー賞7冠のエブリシングエブリウェアオールアットワンスを体感してきてください!


☆ところでRRRは絶対見てください。



☆ちなみにクレしんの天カス学園はエブエブより笑って泣きました。アカデミー賞入れるのでは?


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